最終更新日:2020/04/03
2019年の春にローソンから発売された「バスチー」は、ローソン史上最速で100万個を突破し、1年で約4100万個の販売数を誇る大ヒット商品です。
そんなバスチーの1周年記念商品として「マウントプリンバスチー」が発売されました。
この記事では、マウントプリンバスチーとはどんな商品なのか、そしてバスチーの1年を簡単にまとめました。
まずはじめに「バスチー」とはどんな商品なのか簡潔に説明します。
「バスチー」とは、ローソンが「バスク風チーズケーキ」を参考に開発した新感覚スイーツです。
バスク風チーズケーキとは、ヨーロッパのバスク地方(スペインとフランスにまたがる地域)で広く食されるスタイルのチーズケーキです。分類としてはベイクドチーズケーキですが以下の点でベイクドチーズケーキと違います。
通常の倍のクリームチーズを使用する
→ より濃厚な味わいと滑らかな質感
一般的なベイクドチーズケーキよりも高温、短時間で焼く
→ 中心部はレア、外側はベイクドの食感で表面にできる焦げが苦味のアクセント
そして、ローソンの「バスチー」もその特徴を模して、北海道産生クリームとクリームチーズをたっぷり使いリッチな味わいと独特な食感に焼き上げ、表面の焦がしカラメルでほろ苦味を表現しています。
「レアでもベイクドでもない、チーズケーキ」をキャッチコピーにした新食感スイーツです。
ローソンのバスチーは、他社のバスク風チーズケーキよりも卵の風味が強く、カラメルと相まって濃厚なプリンのような印象があります。甘みもやや強めで思った以上にインパクトがあります。
マウントプリンバスチーは、通常のバスチーの上にプリンと生クリーム、アーモンドをトッピングした贅沢版バスチーです。
写真のように、生クリームとアーモンドでコーティングされたプリンがのっています。
生クリームはやや甘めに、アーモンドはローストした香ばしさがあります。
プリン上部のカラメル層は、外側はゼリー状、中側はソース状になっていて、全体に絡めやすい工夫がされています。
全体を合わせて口に入れると、まずは滑らかで層をなした食感に驚きます。
バスチーの独特の食感に加え、プルプルのプリン、エアリーなクリーム、砕いたアーモンド。特にプリンがいい仕事をしてくれています。柔らかいの一言では表現できない何とも複雑な食感です。
味わいは、かなりリッチ。1個で501kcalもあるボリューム感です。
口の中で次々と溶けだし、クリーミーなコクと風味が口いっぱいに広がります。一口で罪悪感を感じるほど贅沢な気分にさせてくれます。
1日頑張った自分へのご褒美にぜひおすすめします。
最後に、「バスチー」の1年を振り返ります。時系列で簡単にまとめました。
2019年3月26日 ローソンからバスチー 215円(税込)が発売
レアでもベイクドでもない新感覚チーズケーキがコンビニで手頃な値段で楽しめると話題に。SNS発信を意識した「バスチー」という覚えやすいネーミングとSNS映えするロゴや鮮やかな黄色のパッケージも功を奏した。
売上げは順調でローソン史上最速のわずか3日で100万個を突破。ローソンのスイーツ商品販売数No.1を長年保ってきた「大きなツインシュー」を「バスチー」は発売後7週連続で上回る。
2019年8月20日 プレミアムバスチー 320円(税込) 発売
これまでのバスチーの配合にパルメザンチーズを加えることでより濃厚な味わいに仕立て、さらに3種類のナッツとクリーム、焦がしカラメルソースをトッピングした贅沢版「バスチー」。3週間限定発売商品。
2019年12月22日 スノーバスチー 380円(税込)発売
バスチーの上にフワフワの雪をイメージしたチーズクリームをのせ、アクセントにローストアーモンドを合わせた3週間限定商品。
2019年12月25日 バスチーがリニューアル
バスチーのリニューアルとして以下の点が変わりました。
・北海道産生クリームや卵黄の配合を増やし、よりリッチな味わいに
・配合や焼成方法の見直しにより不満の声が多かった表面のベタつきを解消
2020年3月24日 マウントプリンバスチー 380円(税込)発売
バスチーに、プリン、クリーム、アーモンドをトッピングした贅沢版バスチー。詳細上記。
2020年3月24日 プチアイスバスチー 214円(税込) 発売
バスチー風の一口アイス。北海道産クリームチーズ使用のチーズアイスの中に濃厚チーズソースを入れ、ほろ苦カラメルチョコでコーティングすることでバスチーをアイスで再現。
このように、ローソンは1年でバスチーのリニューアルのほか、バスチー関連商品を次々と発売しています。
このスピード感のある商品開発の秘密はローソンの組織づくりにもあるようです。
先日放送されたカンブリア宮殿のローソン社長 竹増貞信氏の回によると、ローソンでは開発担当者の案が社長にダイレクトに来る仕組みが出来ているとのこと。トップダウンではなく、本当にスイーツが好きで感性の鋭い開発担当者から社長のもとに直でアイディアが来る。それが開発のスピードと独自性のある商品開発に繋がっているのだそうです。
ローソンでは現在、バスチー以外にも面白い商品が次々と発売されています。
コンビニスイーツがしのぎを削る中、バスチーもどう進化していくのか楽しみです。