最終更新日:2019/03/27
「チーズが好きだけどカロリーが気になる・・・」
そんな方は意外と多いのではないでしょうか?
特に専門店などで販売されているチーズにはカロリー表示がないものが多いですよね。
そこで、この記事では人気チーズのカロリーを一覧でご紹介します。
また、各チーズを比較し、ついつい高カロリー摂取になりがちな要注意チーズも確認します。
カロリーを把握して日々の健康的なチーズライフに繋げましょう!
Contents
それでは、人気チーズのカロリーを見ていきましょう。
この記事では、各種チーズを大きく8つの分類に分けてご紹介していきます。
あなたが好きなチーズは何カロリーですか?
※以下に表示するカロリー数値は100g当たりのチーズのカロリーです。
また、数値はあくまでも一例であって、同じ種類のチーズでも生産者によってカロリーに違いがあります。
カッテージチーズ: 105 kcal
(雪印北海道100:112 kcal)
フロマージュブラン: 142 kcal
リコッタ: 174 kcal
フェタ: 264 kcal
モッツァレラ: 280 kcal
マスカルポーネ: 360 kcal
(雪印北海道100:257 kcal)
フレッシュチーズは、カロリーが低くて健康的なイメージをもつ方が多いのではないでしょうか?
フレッシュタイプは、基本的にチーズ中に含まれる水分の比率が多いためカロリーは低めです。
特に、脱脂乳からつくられる「カッテージチーズ」や、豆腐のように水分を多く残して柔らかく固めた「フロマージュブラン」は低めです。
一方で、断トツでカロリーが高いのは「マスカルポーネ」。
生クリームが原料になっていることから高カロリーになっています。
カマンベール: 300 kcal
ブリ―: 334 kcal
パヴェ・ダフィノワ(乳脂肪60%): 343 kcal
ブリヤ・サヴァラン・アフィネ(乳脂肪72%): 390 kcal
サンタンドレ(乳脂肪75%): 448k cal
白カビチーズは、大体300kcal程度。
カマンベールよりもブリ―の方が若干カロリーは高めです。
白カビタイプのチーズには、クリームを添加して脂肪分を高めたダブルクリーム、トリプルクリームと呼ばれるタイプがあります。
上の「パヴェ・ダヴィノワ」「ブリヤ・サヴァラン」「サンタンドレ」がこのタイプです。
これらのチーズは当然カロリーは高くなります。
ゴルゴンゾーラ: 360 kcal
ロックフォール: 369 kcal
スティルトン: 388 kcal
ブルーチーズは、他の種類よりも若干カロリーは高めです。
青カビタイプは、特徴として他のタイプよりも乳脂肪分が高い傾向にあります。
青カビタイプのカロリーは、350~400kcal程度。
上に挙げた3種類のチーズは世界3大ブル―チーズと呼ばれている代表的なブルーチーズです。
カロリーの差はわずかで、その差はチーズに含まれる水分量の違いと考えて良さそう。
「スティルトン」は他の2種よりも生地が硬めで水分量が少ないのが特徴です。
タレッジョ: 282 kcal
モン・ドール: 283 kcal
ポン・レヴェック: 284 kcal
エポワス: 290 kcal
ラングル: 292 kcal
マンステール: 339 kcal
ピエダングロワ:343 kcal
ウォッシュチーズのカロリーは、大体300kcal弱で白カビチーズよりもやや低いくらいです。
ただし、白カビチーズと同様にチーズによってカロリーに差があります。
上のカロリー表で見ると、「ピエダングロワ」のようにクリームを添加したリッチなタイプはカロリーが高めです。
ラクレット: 353 kcal
エダム: 356 kcal
モントレージャック: 373 kcal
ゴーダ: 380 kcal
チェダー: 423 kcal
私たちに馴染みのあるチェダー、ゴーダ、それらをブレンドしたシュレッドチーズはこのタイプに分類されます。
セミハードタイプのチーズはやや高カロリーです。
カロリーはブルーチーズと同じくらいですが、ブルーチーズよりも食べやすく高カロリー摂取に繋がりやすいタイプと言えそう。
セミハードタイプのカロリーが高いのは、チーズ中に含まれる水分量が低いため。
上に挙げた「ゴーダ」と「チェダー」のカロリーの差も、製法の違いからくるチーズ中の水分量の差です。
セミハードタイプも種類によって差があり、柔らかいチーズであるほど水分量が多いので当然カロリーは低くなります。
あと注目すべきチーズは「エダム」。
生地は硬めですが脱脂乳でつくられるチーズなのでカロリーはやや低めです。
ミモレット(12カ月): 360 kcal
ペコリーノ・ロマーノ(羊乳): 388 kcal
パルミジャーノ・レッジャーノ(24か月): 400kcal
コンテ(12か月): 417kcal
パルメザンチーズ(粉チーズ): 474 kcal
ハードタイプのチーズは、最も水分量が少ないため最も高カロリーです。
水分を減らし保存性を高めた大量生産の粉チーズは当然高カロリーです。
基本的に熟成年数が長くなればなるほど水分量が低くなるためカロリーは高くなります。
ただし例外もあります。
例えば、ミモレットとコンテは同じ12か月熟成なのにカロリーに50kcalの開きがあります。
また、パルミジャーノ・レッジャーノは24か月熟成にもかかわらず、12か月熟成のコンテよりもカロリーは低くなっています。
これらの理由は、チーズの原料に脱脂乳が使われているためです(セミハードタイプのエダムと同様の理由)。
興味があるあなたは、当サイトの「ミモレット」「パルミジャーノ・レッジャーノ」の記事を読んで製法を確認してみてくださいね。
サント・モール: 284 kcal
シャヴィニョル: 320 kcal
バノン: 228kcal
シェーブルタイプのチーズ、つまり山羊のチーズはカロリーが低めです。
基本的に山羊のチーズは凝乳酵素ではなく酸でミルクを固めてつくるため水分量が多く、熟成期間も短めです。
上に挙げたチーズのカロリーの違いも水分量の差によります。
「シャヴィニョル」は他のシェーヴルチーズよりも熟成させて生地が硬いものが多いためカロリーも高めです。
6Pチーズ(雪印): 311 kcal
クリームチーズ(kiri): 334 kcal
スライスチーズ(明治): 339 kcal
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱溶解させて冷やし固めたチーズです。
各商品に目標の脂肪分や水分量が設定されており、製造過程でクリームや水などの添加も行います。
今はプロセスチーズの種類も多様化していますので、ぜひお好きな商品のカロリー表示をチェックしてみてください。
以上、人気チーズのカロリーを見てきましたが、実際に私たちがチーズを食べるときに考えるべきは「カロリー×食べる量」ですよね。
いくらカロリーが高いチーズでも、ハードタイプや青かびタイプのように塩分が強くたくさん食べられないチーズは実際のカロリー摂取量は当然低くなります。
そういった観点で、「食べやすく」かつ「高カロリー」な危険なチーズを頭に入れておきましょう。
これからご紹介するチーズを食べるときは要注意です!
最も注意すべきチーズはプロセスチーズです。
「kiri」などの人気のクリームチーズもこのタイプに入ります。
カロリーは基本的に300kcalを超えます。
しかも、クセがなく食べやすく、価格も安価です。
おやつ感覚でついつい食べ過ぎてしまう人も多いはず。
パンケーキやティラミスなどデザートの材料として使われることの多いこれらチーズも高カロリー摂取に繋がりがち。
「マスカルポーネ」は、生クリームがベースになっているためチーズというよりクリームと考えてよさそう。
一方で、「リコッタ」は脂肪分は少なめですが、糖質がどのチーズよりも多めです。
さっぱりしていて食べやすいため、結果高カロリーになってしまうこともあります。
カロリーを気にする場合、フレッシュタイプのチーズは食べる量も意識してみると良いかもしれません。
ゴーダやチェダーなどのセミハードタイプのチーズをシュレッド状に仕上げたいわゆる「ピザ用チーズ」です。
あなたの冷蔵庫にも入っていますよね。
上で見た通りこれらのチーズの乳脂肪分は比較的高めです。
しかも、安価です。
「料理の仕上げにたっぷりと」が習慣になっているあなたは、一度冷静にプラス何カロリーになるか頭に浮かべてみるとチーズの入れる量が変わってくると思います。
以上、カロリーの視点でチーズを比較してきました。
結構マニアックな比較になってしまいましたが、その差は何からくるのかを考えてみるとチーズの特徴も見えてきて面白いです。
ところで、カロリーを気にする人は、ダイエットや健康への意識が高いはず。
確かにカロリーはそれらを計る一つの視点です。
しかし、現在多くの専門家は、カロリーを気にするよりももっと考えるべきことがあると主張しています。
私たちが健康な生活を維持する上で重要なのは表面的なカロリーの数値ではなく、その質です。
例えば、同じカロリーでも糖質によるカロリーなのか脂肪によるカロリーなのかによっても体への影響は変わってきます。
同じ脂肪でも、脂肪酸の違いなど「脂肪の質」による違いだってあります。
ですので、これまで比較してきたチーズのカロリーの細かな違いは、それほど気にする必要はないかもしれません。
カロリーをざっくり頭に入れながらも過剰に気にしすぎず、むしろ食事全体のバランスを意識することが重要ではないでしょうか。