最終更新日:2021/04/11
ブッラータは、イタリア原産のフレッシュタイプのチーズです。
現在は、原産地イタリアのものはもちろん、国産のブッラータも増えており日本の食卓にも確実に普及し始めています。
そんな人気上昇中の今だからこそ押さえておきたいブッラータチーズ。
この記事では、ブッラータの基礎知識や食べ方、おすすめチーズまでたっぷりご紹介します。
Contents
ブッラータは、一見モッツァレラチーズのようですが、生地の中にはクリームと割いたモッツァレラが詰められており、ナイフを入れるとクリームがあふれ出ます。
ブッラータチーズの乳種は牛乳が主流ですが、水牛乳を使ったブッラータも存在します。
ブッラータはイタリアの南部プーリア州のアンドリア(Andria)という村が原産地と言われています。
南イタリアと言えばモッツァレラの生産で有名ですが、ブッラータはモッツァレラから派生したチーズのひとつです。
20世紀中頃に誕生し、アメリカなど海外では1990年代以降人気が大きく高まりました。
現在ブッラータは南イタリア以外でも生産されており日本でも生産が増えています。最近はスーパーでも見かけるようになりました。
ブッラータ(burrata)とは、イタリア語で「バターのような」を意味します。
その名前の通り、バターのようなリッチな風味が感じられます。
日本語では、「ブラ―タ」と表記されることもあります。
英語発音だと「ブラ―タ」に近く、イタリア語発音だと「ブッラータ(ラは巻き舌)」に近いです(チーズプロフェッショナル教本ではブッラータ)。
ブッラータは、フレッシュタイプのチーズで、パスタフィラータと呼ばれるモッツアレラと同様の製法で生地を造ります。
パスタフィラータは、チーズの生地(カード)を造った後、お湯で溶かし、お餅のように生地を練って伸ばします。
それをちぎって団子のように丸めたら、さらにその生地を袋状に成形します。
次に、袋状の生地の中に「ストラッチャテッラ(Straciatella)」と呼ばれるホエイから造ったクリームと繊維状に割いた生地(下の写真)を詰めます。
袋の口を紐で縛るなどして生地の口をふさいで中身を閉じ込めて完成です。
ブッラータの作り方を動画で見たいあなたはこちら
ブッラータの一番の特徴は、生地の中に詰められたクリームです。
モッツァレラの弾力のある生地を切ると、中からたっぷり入ったクリームが流れ出ます。
フレッシュなバターのような爽やかで甘い香り。
生地にはモチモチとした弾力があり、噛むとジューシーなミルクをたっぷり感じます。
フレッシュタイプの爽やかさとクリームからくるリッチなコクがバランスよくまとまって、バターフレーバーがアクセントになった贅沢なチーズです。
ブッラータの食べ方は、その個性を感じるためにそのまま食べるのが一番です。
その時の注意点は、常温に戻すことです。
ブッラータのクリームの質感と風味をより感じるために、チーズの温度を少し上げてあげる必要があります。
食べる30分前には冷蔵庫から出しておきましょう。
味付けは、オリーブオイル、塩、こしょう、バルサミコ酢をお好みで添えるだけで十分です。
付け合わせに、アボカド、トマト、ルッコラ、オリーブ、生ハムなどのサラダがあればさらに気分は盛り上がります。
また、パスタやピザにのせる食べ方も、ブッラータのクリームがソースと絡まり美味しいです。
イチゴや桃、イチジクなどのフルーツと合わせればデザートとしても楽しめます。
ブッラータの賞味期限は通常48時間と言われており、他のチーズよりも鮮度が重要なチーズです。
開封後はその日のうちに食べきりましょう。
ブッラータはフレッシュタイプの中でも特に賞味期限の短いチーズで、鮮度が最も大事です。
だからといって冷凍ものはあまりおすすめできません。
通販でお取り寄せするなら新鮮な国産のブッラータがおすすめです。
こちらの「CHEESE STAND」は東京渋谷を拠点にフレッシュチーズを生産しています。受賞歴も多く、評価の高い生産者です。
ブッラータは切って中からクリームが出てくる時と食べた時の2回食べ手に驚きを与えるチーズです。
そして、食べていて贅沢な気分になれるチーズです。
フレッシュチーズの系統としてはモッツァレラに近いですが、モッツァレラよりもちょっと贅沢したい時や誰かをおもてなししたい時にブッラータを選んでみてはいかがでしょうか?
きっと食卓に笑顔が増えることは間違いありません。