最終更新日:2019/06/19
最も食べやすいウォッシュチーズのひとつに「ピエ・ダングロワ」というチーズがあります。
いまや輸入食品を多く扱うスーパーでも置いている入手しやすさや比較的お手頃な価格も人気の理由です。
この記事では、ピエ・ダングロワとはどんなチーズなのか、特徴や食べ方、保存方法など、ピエ・ダングロワを楽しむテクニックをご紹介します。
チーズの分類;ウォッシュタイプ
産地:フランス・ブルゴーニュ地方
原料乳:牛
固形分中乳脂肪:62%
ピエ・ダングロワは、フランスでつくられるウォッシュタイプのチーズです。
一番の特徴はその食べやすさ。
通常のウォッシュタイプのチーズは独特の匂いや塩味も強くクセがありますが、ピエ・ダングロワは穏やかです。
そのマイルドな風味は、表面を塩水で洗ったあと、真水で洗いなおすという独特の製法によります。
さらに、ミルクにクリームを添加して脂肪分を高めているのでよりクリーミーで柔らかく、口に入れると自然と溶けだす柔らかさも特徴です。
程よい塩味をアクセントに豊かなコクとミルクの風味が口いっぱいに広がります。
直訳すると、「イギリス人の足」です。
イギリス・フランスの百年戦争の休戦期につくられたと言われています。
イギリス軍が優勢だったころにこのチーズの名前が付けれたようです。
また、その後にフランス軍が勢いをました頃には「ピエ・フランソワ」と名前が変わったというエピソードもあります。
ワインレッドの蝋の刻印が施されたオシャレなパッケージも魅力的です。
中心から放射状にカットします。
生地が柔らかくくっつきやすいので中心に穴の開いたオメガナイフがおすすめです。
切り口に重ね折りしたアルミ箔を添えて生地が流れ出るのを押さえ、チーズが包まれていた包装ビニールかラップで巻いたのち、箱に入れて冷蔵庫で保存します。
生地が柔らかいので、必ず箱に戻して保存することをおすすめします。
また、ウォッシュタイプのチーズは乾燥すると特に食感が悪くなるので、箱をさらに密閉容器に入れておくのがベストです。
ピエ・ダングロワの食べ方で最も重要な点は室温に戻すことです。
ピエ・ダングロワはマイルドで繊細な味わいとなめらかな食感が魅力のチーズです。
冷えたままだとそのどちらも感じることができません。
食べる30分前には冷蔵庫から出しておきましょう。
そのまま食べるのはもちろん、バゲットにのせてちょっと焼いても美味。
ナッツやはちみつとの相性も良いです。
コーヒーと合わせるのもおすすめです。
ピエ・ダングロワはお酒にもよく合います。
特に、ビール、白ワイン、日本酒がおすすめです。
白ワインなら同郷ブルゴーニュのシャルドネが王道ですが、比較的酸味が穏やかでまろやかな白ワインが好相性。
酸味が強く後味に苦味を感じるような爽やか系の白ワインとはあまり合いません。
赤ワインと合わせるなら、渋みが穏やかなタイプを選びましょう。
これまで見てきたように、ピエ・ダングロワはクセが穏やかで食べやすいウォッシュタイプのチーズです。
ピエ・ダングロワは入手しづらいウォッシュタイプの中では扱っているお店が多く、比較的身近なチーズでもあります。
価格も他のフランス産チーズに比べるとお手頃です。
フランス産ウォッシュチーズという珍しさと万人受けする優しい味わいは、お友達とのパーティーなどにも喜ばれます。
もしチーズ選びに迷ったらピエ・ダングロワを選んでみてください。