最終更新日:2020/05/16
レトルトカレーで「パルミジャーノ」「チェダー」という2種類のチーズが使われているところに興味を持ち試してみました。
一体これらチーズはカレーにどんな使われ方をしているのでしょうか。商品の概要と味わいをレポートします。
「濃厚好きのごちそう パルミジャーノとチェダーのWチーズカレー」はエスビー食品のレトルト商品です。
この商品は「濃厚好きのごちそう」というカレーシリーズのひとつで、「濃厚好きのごちそう」は「量より質を求める」消費者をターゲットに「味わい」「具材」「色合い」の濃厚さにこだわった商品ライン。
この商品は、商品名にもある通り、「パルミジャーノレッジャーノ」と「チェダー」の2種のチーズを使って濃厚に仕上げたカレーです。
「パルミジャーノレッジャーノ」はソースに溶け込ませ、「チェダー」はプロセスチーズとして具材のようにソースに絡めてあります。
パッケージの表書きには、原材料のチーズに占める割合として
「パルミジャーノレッジャーノ 11% 、チェダーチーズ 58% 使用」
と書かれています。おそらく、残りの31%は具材のプロセスチーズにチェダーとともに調合されたシンプルなチーズでしょう。
パッケージには、2種のチーズの名前とイラストが描かれておりチーズ好きの感性を刺激します。
レトルトパウチは電子レンジで加熱できるように設計されていて、写真のような形でレンジに入れて1分で出来上がりです。
カレーを皿に注ぐと香ばしい深みのある香りが広がります。
色は濃いブラウンで、欧風カレーよりもややさらっとした質感です。
香りからはスパイスや炒めた香味野菜やトマトのような甘香ばしさを感じます。そこにバターやパルメザンの柔らかいニュアンスが加わり、とても深みのある香りです。
口に入れると意外にも玉ねぎを中心とした甘みを強く感じます。そこに牛脂と発酵バター、パルミジャーノの風味とコクが強く感じられ、濃厚でふくよかな味わいをスパイスの辛味と野菜を焦がしたような苦味が味を引き締めます。
具材のようにソースに絡めてあるチェダーチーズは、溶けてオレンジの模様となってソースに表れています。
厳密にはレッドチェダー入りのプロセスチーズなので、ナチュラルチーズのようなとろーりと伸びる質感ではなく、さらりとした軽い食感です。チェダーチーズの風味もそこまで強くなく、ソースにまろやかなコクを加える役割が一番のように感じます。
濃厚でありながら重すぎず、スパイス、野菜、牛脂、チーズ、バターなどの風味がバランスよく合わさった深みのある味わいを楽しめます。
チーズの存在はそこまで分かりやすく出ていませんが、チーズのコクとパルミジャーノの華やかなニュアンスが上品に感じ取れます。
樽を効かせたスモーキーな赤ワインとも合いそうです。