最終更新日:2020/04/10
なだ万監修というパッケージに興味をひかれ「モッツァレラしっとり煎餅」というお菓子を試したのでレポートします。
モッツァレラと煎餅という意外な組み合わせ。どういうことなのでしょうか?
チーズと煎餅を組み合わせた商品は数多くありますが、モッツァレラと煎餅はちょっと珍しい組み合わせです。
そもそもモッツァレラは味も風味も穏やかで個性のないチーズです。煎餅の風味付けとして使うにはモッツァレラはインパクトが薄い。
そんな疑問を持ちながら食べてみて納得しました。
なだ万監修のこの商品が表現したモッツァレラは、「食感」そして「モッツァレラとの風味の相性」だったんです。
どういうことなのか具体的に説明します。
モッツァレラの特徴のひとつが、弾力のある食感です。噛むとミルクがあふれ出すジューシーで弾力のある生地は他のチーズにはないモッツァレラの魅力です。
その特徴に目を向けて煎餅で表現しようとしたのがこの商品のテーマになっています。
では、実際どんな食感の煎餅なのでしょうか。
生地は、「しっとり煎餅」とあるように、わずかに水分を含んだようなしっとり感があり柔らかです。
噛むとその質感の特徴が顕著に感じられます。煎餅やチップスのようなパリッとした食感ではなく、シャワって沈むよう。エアリーな軽さとともにしっとり弾力のある重さもある不思議な食感です。そして噛むと濃厚な風味が口いっぱいに広がります。
この面白い食感はどこかモッツァレラに似ているところがあります。
このように煎餅の形もまるく丸まってモッツァレラのよう。
「モッツァレラしっとり煎餅」の味わいは、甘辛い醤油の風味がベースになっています。
日本料理のなだ万が監修するので、当然煎餅も日本料理のエッセンスを感じるものにするのは当然です。
そして、モッツァレラはまた、和の味付けと相性の良いチーズの代表格でもあります。実際、モッツァレラを醤油や味噌に漬けた商品を多く見かけます。モッツァレラを使った和食のレシピもたくさんあります。
そんなモッツァレラと甘辛い醤油の王道の組み合わせをベースにしてこの煎餅はつくられています。
この煎餅も、甘辛い醤油とチーズが合わさったリッチな風味が楽しめます。やや濃いめの味付けですが、くどさや人工的な不自然な味はなく上品です。モッツァレラチーズのミルキーな風味も感じます。そして、後味にはほのかなワサビがアクセントになっています。
率直に美味しいと思います。上品ですが味付けもしっかりされているので、お茶菓子やビールのおつまみとしても楽しめます。
税込み200円程度と手頃ながら、いつもよりちょっと贅沢な気分になれるお菓子です。