最終更新日:2020/04/08
スーパーのチーズコーナーで異彩を放っていた「もちもちきなこ 黒みつ仕立て」という新商品。「きなこもち」とチーズの斬新な組み合わせに興味をそそられ試してみました。
どんなチーズデザートなのか、商品の特徴や食べた感想をレポートします。
「クラフト もちもちきなこ 6P 黒みつ仕立て」は森永乳業が2020年3月1日に新発売したチーズデザートです。
商品開発の背景として、おいしさを感じる食感系ワードを調べるアンケート(自社実施)で2位3位が「もちもち」「もっちり」であったことからヒントを得ているとのこと。「もちもち」「もっちり」食感を「和」を感じる食感ととらえ、「和」への関心が世界的に高まっている時代背景も合わせてこの商品が開発されたとのこと。
この「もちもちきなこ」には、和の要素として「もち粉」「きなこ」「黒みつ」が使われ、チーズと合わせてデザートに仕上げられています。
商品HPには商品特長として以下のような点を挙げています。
つまり、この商品は「クリームチーズ」と「もち粉」を合わせた独特の食感と「きなこ」「黒みつ」の和風味の相性と新しさが楽しめるチーズデザートです。
では実際にどのような味わいなのでしょうか。
色は淡いベージュで、万遍なく練り込まれたきなこの粒が見えます。
生地はまるで水まんじゅうのようにぷるんとしていて柔らかくしなやか。裏書に「ゆっくり開封して…」とあるように包装アルミから取り出すのも慎重になります。表面はちょっと粘着性がありますが、手で触れても餅のようにべっとりつくほどではありません。
こんなことも出来ちゃうチーズとは思えない質感です。
包装から取り出すと、強いきなこと黒みつの香りが広がります。鼻を近づけるとそこにミルクの香りが合わさり、少しカフェラテのような香ばしくクリーミーな印象。
そして、食感が独特です。噛むと歯に少し吸い付くような感覚がありながらも綺麗に離れていく心地よさ。小さく口の中でクチュクチュと鳴るような。とても繊細で清涼感を感じる食感です。
味わいも繊細です。甘さやコクも控えめで思った以上に軽やか。チーズ感は強くなく、淡くソフトにクリーミーな風味が広がります(人によっては人工甘味料特有の後味が少し気になるかもしれません)。
チーズデザートの中でも比較的穏やか味わいなので、一口二口で口全体で食感と味を楽しむのがおすすめです。
とにかくこの独特の食感はまさに新感覚。日本らしさを感じる面白いチーズデザートでした。