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シャンパンに合うチーズとは?

最終更新日:2018/12/21  

 

あなたはシャンパンはお好きですか?

 

また、どんな時に飲むでしょうか?

 

おそらく一番多いのが、誕生日や記念日のお祝いの席でしょう。

 

このような特別な席では、とりあえずビールではなく、シャンパンがいいですよね。

 

そしてそんなときに、シャンパンに合わせてチーズを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

食前にチーズというのは、血糖値の上昇や酔いが回るのを抑えるなど、体にもメリットがあります。

 

また、シャンパンは食前酒としてだけでなく、メインディッシュやデザートにも合わせられる万能選手です。

 

ですので、食事を通して最後のチーズやデザートまでシャンパンで通すというのも大変おすすめです。

 

そこで今回は、シャンパンについて知っておきたい豆知識、そしてシャンパンに合うチーズをご紹介します。

 

 

 

そもそもシャンパンとは?

 

 

実は世界的に見ても日本人はシャンパンが好きな国民です。

 

フランスの日本へのシャンパン輸出量はアメリカ、イギリス、ドイツに次いで4位。

 

特に日本はプレステージクラス(わかりやすい例はドン・ペリニョン)の比率が多く、輸出額では世界3位です。

 

そんなシャンパン好きな日本人ですが、実はシャンパンについて誤解している人が意外と多いのです。

 

私がソムリエとして働いていたとき、こんなオーダーをよく聞きました。

 

「このシャンパンはどこ産?」

「ノンアルコールのシャンパンください」

 

これを見て、あなたはどこが間違いなのかお分かりですか?

 

意外と知られていないのですが、シャンパンを名乗るには大前提として、

 

「製造される場所・使用するブドウの産地は、フランスのシャンパーニュ地方」でなければいけません。

 

つまり、フランス・シャンパーニュ地方以外でつくられたものは、シャンパンではないのです。

 

単純にスパークリングワインという分類になります。

 

また、シャンパンには以下のような条件項目もあります。

 

・ブドウ品種
・最低アルコール度数
・1ヘクタール当たりの最大収穫量
・栽培法
・剪定法
・醸造法
・熟成法
 
ですので、ノンアルコールのシャンパンというのも存在しないのです。

 

 

シャンパンの魅力とは?

 

 

ワイン屋さんなどでシャンパンを探してみてください。

 

他のスパークリングワインよりも値が張りますよね。

 

当たり前のことですが、それは限られた生産量に対して需要が多いからです。

 

今も近年のブドウの不作などによって年々シャンパンの値段は上がっています。

 

それでもシャンパンのファンは世界中に存在し、シャンパン以外は飲まない愛飲家も多いのです。

 

では、シャンパンの何がそれほどまでに人を魅了するのでしょうか?

 

正直このページでは語りつくせません。

 

ただし、もし一番の理由を挙げるとすると、大半のソムリエは、それはテロワールだと答えるでしょう。

 

そのシャンパーニュ地方の気候、地形、土壌などブドウを取り巻く環境が他の生産地とは違うのです。

 

シャンパンはブドウ酒ですので、そのブドウの味わいがクオリティの全てと言っても過言ではありません。

 

たとえシャンパンと同じブドウ品種で同じ製造方法でつくっても、ブドウのクオリティが違えばシャンパンと同様の味わいは表現できません。

 

つまり、世界中の他の地域がどんなに頑張っても真似できない、シャンパーニュ地方でしか表現できない味があるのです。

 

 

間違いない!シャンパンに合うチーズ

 

これまでお伝えした通り、シャンパンは他のお酒よりちょっと値が張る特別な飲み物です。

 

そんな特別なお酒には、特別なチーズを合わせましょう。

 

おすすめはやはり同郷のシャンパーニュ産のチーズです。

 

シャウルス

王道中の王道チーズです。白カビチーズでも、カマンベールとは違うクリーミーさがあります。一番の魅力はその口溶けの柔らかさです。口の中ですっと溶けてなくなり、味わいもとても繊細です。これがシャンパンの繊細で細やかな泡と合わさるとまさに至福の時が始まります。これは絶対に試す価値があります。

 

ラングル

こちらも同じシャンパーニュ地方のチーズです。ウォッシュタイプで若干クセがありますが他のウォッシュに比べると穏やかです。ラングルも口溶けがよく大変クリーミーで上品な味わいです。これにはちみつを合わせてもよく合います。

 

クレムー・トリュフ

熟成したヴィンテージシャンパンにはトリュフの香りのクリームチーズはいかがでしょうか。通常のチーズにクリームを添加して、トリュフをサンドしたチーズです。シャンパンの泡と酸味がチーズの脂肪分を洗い流すとともに、余韻に甘みやコク、トリュフのフレーバーが長く続きます。

 

クロタン・ド・シャヴィニョル

こちらはフランス・ロワール地方のシェーヴルチーズです。シャンパンと山羊のチーズもとてもよく合います。程よい酸味と繊細な味わいがとてもバランスよく調和します。上記のクリーミーなチーズとは違うマリアージュの魅力があります。

 

コンテ18か月以上熟成

シャンパンの複雑な味わいには、熟成チーズを合わせるのもおすすめ。コンテの甘やかな旨味と熟成による複雑味がシャンパンの深みと調和します。シャンパンも少し熟成感のあるものがおすすめ。また、ハードチーズと合わせるときは、チーズを飲み込んだ後の余韻とシャンパンを合わせるとバランスが取れます。

 

シャンパンとチーズのまとめ

 

以上、おすすめチーズを紹介してきましたが、シャンパンの場合は基本的にどんなチーズとも合います。

 

特にマイルドな白カビチーズ、クリームチーズ、さっぱり合わせるならシェーヴルチーズがおすすめです。

 

ただし、ブルーチーズや濃厚なウォッシュチーズのようなクセの強いチーズは避けたほうが良さそうです。

 

乾杯のアペリティフとともに、食後の楽しみとして、シャンパンとチーズの贅沢な組み合わせで幸せな空間を演出してみてください。