最終更新日:2019/03/12
近年、SNS映えを狙ったとろ~りのびるチーズ料理を目にすることが多くなりましたよね。
そんなトレンドに乗って知名度上昇中のチーズ料理が「アリゴ」です。
アリゴとは、チーズを合わせたじゃがいものピューレです。
このレシピ自体は郷土料理として昔からあるクラシックなものですが、現在アリゴを売りにする飲食店も増えています。
この記事では、アリゴについて知っておきたい基礎知識やレシピ、おすすめお取り寄せアリゴをご紹介します。
Contents
アリゴとは、フランス・オーヴェルニュ地方の郷土料理です。
オーベルニュ地方とは、フランスの中央南部に位置します。
その大部分が中央高地(Massif Central)と呼ばれる山岳地帯で占められ、山脈や牧草地が広がる自然豊かな地域です。
オーヴェルニュ地方のピュイ・ド・ドーム山はミネラルウォーターの「ヴォルヴィック」の産地としても有名です。
この地域は、昔からチーズ作りが盛んに行われていて、その歴史はローマ時代まで遡ります。
この地域のチーズで有名なものとしては、「カンタル」「サン・ネクテール」「フルム・ダンベール」などがあります。
オーヴェルニュ地方は、現在もフランス国内屈指のチーズ生産地です。
アリゴは下ごしらえさえ終えれば、作り方はいたってシンプルです。
ここでは、基本的なアリゴのレシピをご紹介します。
アリゴのレシピに必要な材料は次の通りです。
・じゃがいも 300g(中サイズ2個)
・チーズ(トム・フレーシュ ※シュレッドチーズでもOK) 150g
・ニンニク 1/2~1片(お好みで)
・有塩バター 20g
・牛乳 60ml(生クリームでも可)
・塩こしょう 少々
牛乳の代わりに生クリームを使うレシピもあります。
その場合、入れすぎてコッテリし過ぎないようにチーズをあっさりしたモッツァレラ中心にしたり、生クリームの分量を減らすなどの調整をしましょう。
アリゴに使うチーズは、「トム・フレーシュ」と呼ばれる熟成前のチーズを使います。
本来のレシピでは「ライオル」「カンタル」「サレール」などオーヴェルニュ地方の昔ながらの製法でつくられるチーズのトム・フレーシュを使います。
とはいえ、これらチーズはなかなか日本では手に入りにくいです。
ご家庭のレシピでは、モッツァレラチーズやとろけるチーズなど加熱して伸びるチーズで代用してくださいね。
例えば、伸びることに重点を置くならモッツァレラ、香りを豊かにしたいならラクレットやグリュイエール、コクを出したいならチェダーのように。
ちなみに、ライオルなどの上記チーズはチェダリングという製法でつくられているため、熟成の若いチェダーが近いかもしれません。
選ぶチーズによって風味や食感が変わってくるので楽しいですよ。
アリゴの作り方の手順は、人によってそれぞれ違いますが、以下のレシピが最も一般的です。
①マッシュポテトをつくる
柔らかく茹で皮をむき、潰してペースト状にする。
※牛乳の代わりに生クリームを使う場合、この段階でマッシュポテトと合わせて滑らかなピューレにしておく。
②鍋に有塩バター、にんにくを入れ、弱火で香りが出るまで炒める
③②にチーズと牛乳を入れ、弱火で混ぜながらチーズが溶けるまで加熱
④マッシュポテトを3回くらいに分けて少しずつ弱火で混ぜながら②に入れる。
⑤塩コショウで味を調えて完成
アリゴの粘度は、チーズ・牛乳・じゃがいもの比率、チーズの種類、火入れ具合、マッシュポテトの滑らかさなどによって決まります。
何度か試しながらコツを見つけてみてください。
ちなみに、アリゴは熱い状態でないととろーりのびません。
冷めたら再び加熱して、食べる直前に盛り付けます。
食べ手の目の前でのばしながら皿に盛ってあげると演出効果もあって盛り上がりますよ。
アリゴのレシピはいたってシンプルですが、いざ作るとなると面倒。
そんなあなたには出来合いのアリゴがおすすめです。
いまやカルディにも売っている身近な商品になっています。
カルディのアリゴは、お値段も手頃で料理のちょっとした付け合わせに便利です。
容量は45gと1~2名程度の量です。
写真のようにとても滑らかでよくのびます。
ほんのりニンニクの効いたやさしい味わいです。
カルディのアリゴ以外にも、次のような商品もありますよ。
こちらは、本場フランス産の出来合いアリゴです。
500gの大容量でたっぷり本場の味が楽しめます。
着色料、保存料不使用のこだわりようです。
アリゴは、まだ知名度はそれほど高い料理ではないので、ギフトとして贈っても驚きがあっておすすめです。
こちらの商品は、北海道産の上質ナチュラルチーズに十勝でつくったアリゴも添えた嬉しいチーズ詰め合わせです。
これまで見てきたように、アリゴはオーヴェルニュ地方の伝統料理で、一言で言うと、チーズを合わせたリッチなジャガイモのピューレです。
決して主役となる料理ではありませんが、付け合わせにあると誰もが喜ぶ料理でしょう。
基本的なレシピはシンプルです。
だからこそアレンジが効いて、ご家庭の味が出る料理ともいえるでしょう。
例えば、ブルーチーズを加えてみたり、粒マスタードや明太子を合わせたりとメインディッシュに合わせて風味をかえてみるのも面白いです。
ぜひ当記事をヒントにあなた独自のレシピで食卓を盛り上げてみてくださいね。