最終更新日:2020/03/19
北海道ニセコ町のニセコチーズ工房のブルーチーズ『二世古 空 【ku:】』はチーズ好きなあなたにぜひ試してもらいたいチーズのひとつです。
この記事では、二世古 空 【ku:】とはどんなチーズなのか、チーズの概要と実際に食べた感想をレポートします。
二世古 空 【ku:】は、北海道ニセコ町にあるニセコチーズ工房が造るブルーチーズです。
ニセコチーズ工房は、家族経営の小規模な工房ですが国内外のチーズコンテストでの受賞歴も多い評価の高い生産者です。そのニセコチーズ工房の看板商品のひとつが二世古 空 【ku:】です。
二世古 空 【ku:】の受賞歴は以下の通り
パッケージは「空」という名前から想像する水色でシンプルなパッケージ。
デザインも洗練されていておしゃれです。パッケージは2重で、水色のフィルムの内側にさらにアルミ箔で包まれていて品質へのこだわりが感じられます。
基本的に100gの小型でかわいらしく店頭に並んでいます(1個1000円程度)。
生地はややオレンジがかったクリーム色で、外側には薄いきれいな皮が付いています。
カビの入り方は穏やか。水分は少なめで表面は比較的さらっとしています。
そして、このブルーチーズの特徴のひとつが生地の弾力性です。
ブルーチーズは水分量が多く崩れやすい生地が多いですが、二世古 空 【ku:】は水分量は少なめでフォークの跡がしっかり残るような弾力があります。まるで青かびタイプとセミハードタイプの特徴が合わさったような生地です。
弾力のあるやや硬めの生地は口の中で噛むと自然と溶けだし豊かな甘みとナッツのような風味が広がります。
青かびの辛味は穏やかで柔らかい甘みと旨味が長く舌の上に残ります。他のブルーチーズと比べると余韻に残る苦味も穏やかで、全体としてとてもやさしい印象です。
二世古 空 【ku:】は繊細な味わいのブルーチーズです。
「日本人のブルーチーズのイメージを変えること」が目標という生産者の言葉の通り、このブルーチーズは青かびの風味が強すぎず弱すぎずの微妙な辛みの表現がこだわりとして感じ取れます。
チーズを食べ慣れない人でも食べやすく、まさに日本人好みのブルーチーズです。
もちろん受賞歴が物語っているように、チーズ通も満足させるような風味や味わいの複雑さもあります。
国産チーズの将来が楽しみになるようなチーズでした。