腸内細菌の種類!重要なのはその多様性!

最終更新日:2020/06/02  

 

人間の健康にとって腸内環境を整えることがとても重要ということは今や共通の認識になりつつあります。

 

その腸内環境を左右するのが腸内細菌です。

 

腸内細菌にも種類があり、健康に良い種類もあれば、体に悪影響を及ぼす種類もあります。

 

この記事では、そんな腸内細菌の種類について整理します。

 

 

腸内細菌は大きく3種類に分けられる

 

人間の腸内には1万種類以上の細菌がいると言われています。

 

そして一般的にそれらの腸内細菌は大きく次の3種類に分けられます。

 

 

善玉菌(有益菌)

 

人体に有益な菌。

 

その代表は、ビフィズス菌などの乳酸菌です。

 

乳酸や酢酸をつくって腸内環境を整え、感染予防や有害物質の排出を促します。

 

 

悪玉菌(有害菌)

 

人体に有害な菌。

 

ウェルシュ菌や病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌など。

 

食中毒を引き起こしたり、人間の健康に悪影響を及ぼす物質を生み出します。

 

 

日和見菌(中間菌)

 

善玉菌にも悪玉菌にもなり得る菌。

 

腸内で優勢な方に同調して作用します。

 

腸内細菌の多くがこのタイプの菌で、バクテロイデスや無毒株の大腸菌などがこれに当たります。

 

 

腸内細菌のバランスは、日和見菌が握っている

 

 

これら腸内細菌「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の比率は人によって異なります。

 

理想の状態は、「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」とされていて、そのバランスは、体調、食生活、年齢、ストレスなど様々な要素によって私たちの腸内で常に変化しています。

 

上で見たように、日和見菌は善玉菌、悪玉菌の優勢な方の仲間になります

 

例えば、善玉菌が増えると日和見菌は体に良い働きをしますし、一方で悪玉菌が増えるとそれに近い働きをして体に悪影響を及ぼす代謝物質を生み出します。

 

つまり、善玉菌が腸内で数%増えると日和見菌がその助けになり結果的に数十%の良い変化が起こります。

 

そういう意味では、腸内細菌のバランスが善玉菌優勢な状況をいかにつくるかが健康を保つ上でとても重要なことが分かります。

 

 

腸内細菌の種類は多様性が大事

 

 

人間の腸にいる1万種類以上の細菌を大きく3つのタイプに分けてご説明しました。

 

上で述べたように、多種類の腸内細菌が出す代謝物質によって、私たちの体調や健康状態は大きく影響を受けます。

 

腸内細菌が私たちの健康の鍵を握っているんです。

 

現在は、腸活ブームなんて言葉もあるくらい腸内細菌に関する情報が巷に溢れかえっています。

 

しかし、実際にはまだまだわかっていないことだらけです。

 

中には科学的な根拠のない偽りとも言える情報もたくさんあります。

 

そんな中で重要なのは、様々な情報を持ちながらも決して偏らないこと

 

例えば、○○ダイエットのような何かの食品だけ食べるような偏った食生活もそうです。

 

健康な腸内環境をつくるには腸内細菌の多様性が重要だと言われています。

 

偏った食事を続けていると腸内細菌の種類も同時に減っていき、多様性は失われます。

 

すると腸内環境は乱れやすくなり、それによって免疫力低下など体への悪影響が生じます。

 

まず第一に、多くの種類の善玉菌を育てるような食事や生活習慣を意識することが大切なんです。

 

そういう意味でもチーズは、あなたの腸内細菌の種類を増やす良い働きをしてくれます。

 

あなたも多様な腸内細菌の力を借りて、より健康な体質に改善しませんか?