カスピ海ヨーグルトのカマンベールチーズ

最終更新日:2020/03/23  

 

デパ地下を散策していて珍しいカマンベールチーズを見つけました。

 

「カスピ海ヨーグルトのカマンベールチーズ」とあります。一体どんなチーズなのでしょうか食レポします。

 

 

カスピ海ヨーグルトのカマンベールチーズとは?

 

「カスピ海ヨーグルトのカマンベールチーズ」の販売はフジッコ株式会社です。

 

昆布・佃煮や大豆商品のイメージの強いフジッコですが、カスピ海ヨーグルトの商品開発にも力を入れています。その関連商品のひとつが「カスピ海ヨーグルトのカマンベールチーズ」です。

 

その名前の通り、このカマンベールチーズにはカスピ海乳酸菌(クレモリス菌FC株)が使われています。そして、その乳酸菌の力によって柔らかくクリーミーな生地に仕上げているのがこのチーズの特徴です。

 

生乳は北海道江別市にある小林牧場産。製造は新札幌乳業株式会社です。新札幌乳業の商品には小林牧場の生乳を使った乳製品シリーズ「小林牧場物語」があります。つまり、カスピ海乳酸菌を使って「小林牧場物語」の生産者が丁寧に作り上げたのがこのカマンベールです。

 

このカマンベールは、缶タイプです。

 

 

いわゆる「ロングライフチーズ」と呼ばれるもので、チーズ熟成後に缶詰めにして加熱殺菌しています。それによって賞味期限は、冷蔵で4か月と長めです。

 

ちなみに、加熱殺菌することでカスピ海乳酸菌は死滅しているはずなので、この乳酸菌による健康効果は期待できないかもしれません。

 

内容量は135g。百貨店価格で1個1000円(税別)です。

 

 

カスピ海ヨーグルトのカマンベールチーズの魅力

 

 

このチーズの魅力は、リッチでありながら上品でクセがない味わいとクリーミーで柔らかい生地にあります。

 

香りは、甘いミルクに加え白カビチーズ特有のマッシュルームの香りもきれいに出ています。

 

生地は、切るとナイフにねっとり付くほど柔らかく、内部まで芯がない綺麗な熟成がされています。皮も薄く柔らかく、生地のクリーミーな食感を邪魔しません。

 

噛むとミルクの甘みと旨味がしっかり感じられ、塩味もやや強めです。思った以上に味が効いてますが全体としてはバランスの良い上品な印象です。後味には、白カビのピリッとした辛みと風味が穏やかに感じられます。白カビの風味はほんのり感じられる程度でクセとしては感じません

 

清潔な設備で丁寧に作られたことがわかるクセのないクリーミーなカマンベールです。

 

味もしっかりのっているのでワインやお酒のお供にもおすすめ。サンドイッチやサラダに入れてもしっかり存在を主張する強さがあります。

 

缶カマンベールの中ではクオリティは最高峰だと思います(値段も)。風味の複雑さでは生タイプのカマンベールに劣りますが、生地の柔らかさとクセの無さから間違いなく多くの日本人に好まれる味です。

 

カスピ海乳酸菌の力で日本人好みに仕上げられた美味しいカマンベールチーズでした。