最終更新日:2020/04/13
チーズ入りかまぼこは今や身近な存在ですがトリュフ風味は珍しい。
チーズ入りかまぼこの元祖、丸善の「クリーミーチーかま 黒トリュフ」とはどんな商品なのでしょうか?
「クリーミーチーかま 黒トリュフ」は、株式会社 丸善の商品です。
丸善は、チーズ入りかまぼこの生みの親。丸善の開発研究員がドイツのソーセージに関する文献から「ソーセージにチーズを入れたものがある」ことを知ったことから着想を得たとのこと。その商品は、1968年「おらが幸」という名で商品化され、これがのちに「チーかま」として日本中で販売される大ヒット商品となります。「チーかま」は丸善の登録商標であり、「チーかま」と呼べるのは丸善だけです。
チーかまに使われる魚肉は、スケトウダラが主で、他にホッケ、マグロ等も使用されているようです。
チーかまは、このスケトウダラを主原料とするかまぼこにプロセスチーズを混ぜ合わせたチーズ入りかまぼこです。
そして、そのチーかまの中心に北海道産のクリームチーズを詰めたチーかまの発展形が「クリーミーチーかま」シリーズです。
今回ご紹介する「黒トリュフ」のほか「プレーン」「アンチョビ&オリーブ」の計3種類があります。
「クリーミーチーかま 黒トリュフ」には、チーかまの生地の中心に黒トリュフを合わせた北海道産クリームチーズが詰め込まれています。
パッケージは黒トリュフ風味だけあって、デザインがおしゃれ。ローマ字表記だったりフォント、イラストも上品な印象です。
生地の色は、通常のチーかまのようにアイボリーでつやつやしています。
さわると通常の「チーかま」よりもプニプニとしていてしなやかかつ弾力のある質感。それは、中が空洞になっていてそこにクリームチーズが詰められているから。クリームチーズにはトリュフが練り込まれています。
噛むとプチっと歯切れよく切れ、口の中でプリプリとした食感とともに、中に詰まった滑らかなクリームチーズが混ざり合います。このプリプリさと滑らかさの食感の対比が面白く、それがこの商品の一番の魅力だと感じます。
味わいは、マイルドでクリーミーで上品な印象。チーかまのあっさりした味にクリームチーズのコクとトリュフの風味が加わりリッチで風味豊かに仕上がっています。ただし、旨味や塩味はマイルドです。
この商品は、トリュフとクリームチーズを合わせたチーかまなので、ワインなどの洋酒のおつまみとして購入する方がほとんどだと思います。お酒と合わせるなら、シャンパンや樽を効かせたまろやかなシャルドネ種の白ワインと合います。このチーかま自体味は穏やかなので赤ワインには強さで負けてしまいますが、トリュフの香りに合わせて熟成して土っぽい香りが出た落ち着いたボルドーは良さそう。
ナチュラルローソンなどコンビニでも入手できて、手軽にワインのおつまみが欲しい時にぴったりな商品です。