最終更新日:2019/08/01
ブルサンは、今やスーパーでも手に入るとても身近なチーズです。
使い勝手がよく、価格も手頃で冷蔵庫の常備品になっているという人も多いはず。
この記事では、そんなブルサンの基礎知識や食べ方について解説します。
チーズの分類;フレッシュタイプ
産地:フランス・ノルマンディー地方発祥(現在は国産)
原料乳:牛乳
ブルサンは、フランス北西部ノルマンディー地方で生まれたフレッシュタイプのチーズです。
生みの親は、フランソワ・ブルサン。1958年にチーズ会社を設立し、フレッシュチーズを製造していました。
今のブルサンが生まれたきっかけは、1963年に実在しない「ガーリックフレーバーのブルサンチーズ」という新聞社の誤掲載によって予期せぬ問い合わせが殺到し、その要望に応えるべく「ブルサン ガーリック&ハーブ」が開発されヒットに至るという面白いエピソードがあります。
ブルサンは、世界約35か国以上で親しまれ、日本では現在「よつ葉乳業」が国内で委託製造しています。
輸入チーズのイメージがありますが、実は国産チーズなんです。
ブルサンは、フレッシュタイプの柔らかい生地に香味野菜やハーブ、スパイスで風味付けされています。
生地は脂肪分が多めのクリーミーでリッチな味わいですが、程よい酸味が爽やかで重すぎない印象です。
ブルサンの風味のバリエーションは3種類(生産時期によって異なります)
・ガーリック&ハーブ
・ペッパー
・オニオン&チャイブ(カルディで限定販売)
にんにくとチャイブ、パセリなどのハーブが細かく刻んで練り込まれたタイプ。
ブルサンの発展のきっかけとなったブルサンの代名詞的存在です。
フランス語で「アイユ(アーユ)」とも言います。
黒こしょうを効かせたタイプ。
ピリッとした辛みが良いアクセントになりビールが進みます。
フランス語で「ポワヴル」とも言います。
玉ねぎとチャイブ(西洋あさつき)の刻みが練り込まれたタイプ。
カルディで限定発売されているちょっとレアなブルサンです。
香味野菜の風味に加え、野菜のシャキシャキとした食感もよいアクセント。
各商品のどれもがしっかり風味が効いていて口の中で豊かに広がります。
ブルサンの食べ方はシンプルです。
とにかくそのまま素材にのせるだけ。
幅広い料理のアクセントとして楽しめますが、特に相性の良い素材を下記します。
・パン全般(特に薄くスライスしたバゲット、クラッカー、グリッシーニなどプレーンでクリスピーな食感のもの)
・パスタ(特にトマト系ソースのアクセントに)
・魚(サーモン、貝類、白身魚のマリネやソテー)
・肉(生ハム、ステーキ)
・野菜(トマト、キュウリ、ナス、ズッキーニ、セロリ、玉ねぎなど特に夏野菜や香味野菜と好相性)
・フルーツ(特に、桃、いちじく、洋ナシなど酸味がマイルドで甘みの強いフルーツ)
ブルサンを食べるときに意識したいのが温度です。
フレッシュタイプのチーズは基本冷やし気味の方が美味しいですが、ブルサンはちょっと高めの温度の方が美味しいです。
クリーミーな食感と豊かな風味が魅力のブルサンは、冷えたままだと生地はボロボロと滑らかさがなく、風味も閉じ気味です。
楽しむ30分前には冷蔵庫から出して生地を柔らかくしておきましょう。
ブルサンは、今や世界中で広く親しまれているフレッシュチーズです。
日本でも多くのスーパーで目にしますし、価格もお手頃。
そして、ただ料理にのせるだけでワンランク上の料理に感じてしまう使い勝手の良さが魅力です。
ベル・ジャポンのホームページや他サイトにもブルサンを使ったレシピがたくさん掲載されています。
ぜひ身近なブルサンを使って食卓をより豊かにしてみてください。