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チーズの賞味期限ってどのくらい?

最終更新日:2018/12/02  

 

美味しいチーズを買ったはいいけど気づいたら賞味期限が切れていた、なんてことはありませんか?

 

でも、賞味期限が切れたからといってそのチーズを捨てるのはもったいないかもしれません。

 

実際、期限切れのチーズでも驚くほど美味しい場合も珍しくありません。

 

この記事ではチーズの賞味期限について理解し、チーズの本当の期限をはかるポイントをご紹介します。

 

 

 

そもそも賞味期限とは?

賞味期限

みなさんご存知だと思いますが、食品の期限表示には、消費期限と賞味期限があります。

 

消費期限は、その日までに食べきるようにという、衛生・安全性を保証する期限です。

 

早く傷むものにつけられ、この期限を過ぎたものは食べるべきではありません。

 

一方で賞味期限は、風味・美味しさの目安です。

 

あくまで販売側が示す美味しく食べられる目安の期限であり、その日を過ぎたからといって食べられなくなるわけではありません。

 

まずはこの違いをはっきり認識しましょう。

 

 

チーズの賞味期限ってどうやって決めてるの?

 

 

賞味期限はあくまで販売側が示す「美味しく食べられる目安」であることはわかりました。

 

では、販売側はどのように賞味期限を設定しているのでしょうか。

 

これは販売する会社や商品によって違いはありますが、基本的には保存実験によって決めています。

 

例えば、賞味期限を30日と設定する場合、その日数に安全率(通常1.1~1.5)を掛けた日数で保存実験を行い、商品が安全で美味しく食べられるか確認します。

 

この安全率は販売する会社によって違いますが、例えば賞味期限30日、安全率を1.2で設定した商品の場合、

 

30日×1.2=36日なので、賞味期限を6日過ぎていても美味しく食べられるということになります。

 

つまり、賞味期限の日にちは、安全率のぶん若干余裕をもって設定されているんです。

 

もちろん、賞味期限が絶対ということはなく、期限以前でも保存の状態によっては食べられない状態になることもあります。

 

 

チーズの賞味期限に関しては、例えば大きなハードチーズをカットして販売する場合、元のチーズの賞味期限に関わらず、カットしてから2週間後を賞味期限としている会社もあります。

 

このように賞味期限は結構アバウトな数字であり、その意味ではわたしたち消費者の判断する力が重要であることがわかります。

 

では、チーズの賞味期限をはかる食べてはいけない目安を確認しましょう。

 

 

こうなったら警戒!チーズの賞味期限の見分け方

 

 

チーズは買ってからも状態が変化し、その味わいの好みは人それぞれです。

 

熟成がかなり進んで味わいも変わりきったものが好きな方もいるでしょう。

 

しかし、もしチーズが次のような状態になったら、たとえ期限内であっても品質を疑ってみるべきです。

 

 

大きく変色している箇所がある

 

チーズを見て、部分的に明らかに変色した箇所がある場合は気を付けましょう。

 

腐敗菌が働いている可能性があります。

 

味わいにピリッとした刺激味や強い苦み、強いアンモニア臭がする場合は注意が必要です。

 

変色がかなり進んでいる場合は捨てるべきですが、軽度であれば皮のその部分だけ取れば中身は美味しく食べられます。

 

 

購入した後から生えてきたカビ

 

買ったときにはなかったカビが目立ち始めたら注意しましょう。

 

カビには人間に無害なものと有害なものがあります。

 

あえて生産者が熟成過程で意図的に生やした安全なカビであれば全く問題ありませんが、

 

買ったときには存在しなかったカビを見つけたときには注意が必要です。

 

もちろんそのカビが無害でありむしろチーズの美味しさに繋がることもありますが、その判断はわたしたちには難しいところがあります。

 

言うまでもなく日持ちのしないフレッシュチーズの場合は、もしカビ見つけたら食べるのは危険です。

 

 

 

一方で比較的カビが生えやすく、見つけてもそれほど気にする必要のないタイプもあります。

 

それは、シェーヴルタイプ、つまり山羊のチーズです。

 

 

上の写真は、クロタン ド シャヴィニョルというフランス産の山羊のチーズです。

 

シェーヴルチーズの場合、このクロタンのようにすでに若干のカビに覆われている場合が多く、保存中にもそのカビが増えてきます。

 

 

食べてピリリとした刺激がありますが、それが熟成シェーヴルの魅力でもあるので、少しであれば気にすることはありません。

 

もし気になる場合は、その部分を削り取れば全く問題ありません。

 

ただし、中身まで変色していたり、カビの生え方が他の部分と明らかに違うときは注意しましょう。

 

 

チーズは、上記のような注意すべき状態さえ把握していれば、むしろ熟成による変化を楽しむことができる食品です。

 

チーズは変化するんです。

 

 

チーズにも食べ頃がある?自分の好みの状態を見つけましょう!

 

食べ頃

 

ちょっと奮発して買った高品質のチーズであればあるほど、美味しく食べきりたいと思うのは当然ですよね。

 

そして、質の良いチーズはたいてい農家さんが自然な造りで丁寧に造ったものだったりします。

 

そういったチーズは熟成によって味わいが大きく変化するんです。

 

購入して冷蔵庫で眠らせている間にもチーズは熟成し、賞味期限内であっても味わいが変わります。

 

ですので、もしその変化の中で自分好みの熟成度合いを見つけることができれば、そのチーズを最大限に楽しむことができるようになります。

 

じゃあどうするか。

 

とにかく食べるしかありません。

 

チーズを買ったら、一回で食べきるのも良いですが、一部残して少しの期間冷蔵庫で寝かせてから食べてみてください。

 

チーズの食感や味わいが変化しているのがわかるはずです。

 

チーズの賞味期限はあくまでも目安。

 

自分好みの食べ頃を見つけましょう!