最終更新日:2020/03/25
「さけるチーズ」は、コンビニやスーパーで簡単に手に入り、種類や食べ方も多彩。
日本人にとって知らない人はいないほど馴染みのあるチーズのひとつですよね。
この記事では、さけるチーズの歴史、種類、食べ方まで、さけるチーズの基礎知識や楽しみ方を徹底解説します。
Contents
さけるチーズは、雪印メグミルクから発売されている北海道産の生乳100パーセントでつくられるチーズです。
1980年の誕生から40年近く売れ続けている日本を代表するロングセラー商品です。さけるチーズの歴史は次の通り
1980年:「ストリングチーズ」として発売(プレーンとスモークの2種類)
1995年:「さけるチーズ」に商品名変更
2009年:「さけるチーズ とうがらし味」発売
2015年:「さけるチーズ バター醤油味」「ローストガーリック味」発売
2018年:「さけるチーズ ベーコン味」発売
この年表のとおり、発売から15年間はストリングチーズという名前で販売されています。フレーバーは「プレーン」「スモーク」の2種類で30年間販売。そして2009年に消費者の声から開発されたという「とうがらし味」の発売以降、フレーバーの種類も増え続け現在は6種類。気分に合わせて風味を選べる楽しさもこのチーズの魅力です。
現在、さけるチーズのフレーバーは6種類です。以下、種類ごとに簡単に食レポします。
フレーバーが付いていない最もスタンダードなタイプ。やさしいミルクの風味でクセは一切ありません。熟成もさせていないので旨味も控えめ。そのぶん塩味はやや強く感じます。このチーズの一番の魅力は、「シコシコ、キュッキュ」という楽しい食感です。弾力があって、噛んでいると本当に「キュッキュ」と鳴る何とも心地の良い食感は他のチーズにはない楽しさを感じます。プレーンタイプは、アレンジもしやすいですし食感の魅力が一層際立つど定番の種類です。
発売当初からある燻製の香りが効いたタイプ。とはいえスモークの風味はそれほど強くなく、おつまみとしてだけでなく、おやつとしてもコーヒーなどと楽しめます。
とうがらしが効いていて思った以上に辛味があります。それとともにプレーンよりも塩味と旨味もより強く感じます。おつまみとして特におすすめです。だだし、とうがらしの香りはあまり感じません。
甘いバターの香りに醤油の香ばしさが特徴的です。しっかりバターの香りが効いているのでちょっとくどく感じる人もいるかも。お酒は日本酒、焼酎もいけます。蒸し野菜にのせて食べても美味しそう。
ニンニクの効いた香ばしさが魅力。噛むごとにローストガーリックの香りが鼻に抜け、次の一杯を呼びます。完全におつまみです。
ジューシーなベーコン風味。炭火で焼いたようなスモークの香りも感じます。カジュアルラインの赤ワインと合わせるおつまみにおすすめ。
さけるチーズは、名前の通り、さいてそのまま食べるのが一般的ですが、それ以外にも美味しい食べ方があります。
ここでは、いつもと違うさけるチーズの食べ方をご紹介します。
さけるチーズの特徴は、何と言っても「さける」ことです。その個性を生かすべく細かくさいて、野菜と合わせサラダにしましょう。さいてトッピング的にサラダの仕上げにのせるだけ。
例えば、キャロットラぺに細かく裂いたさけるチーズを合わせれば、旨味と独特の食感が加わりより楽しい一皿に。
さけるチーズをサラダに加えることで、チーズの旨味や風味はもちろん食感の楽しさが加わります。
さけるチーズを好みの太さにさいて、クッキングシートの上に並べて電子レンジで加熱します。
600Wで約1分です。加熱中に様子を見ながら好みのタイミングで上げます。色付くくらいまで加熱すればサクサク食感に仕上がります。あっという間にチーズスナックのできあがりです。
塩味や旨味が強すぎないチーズだからこそ、しつこくない優しい味わいのチーズスナックに仕上がります。
さけるチーズは、焼いても美味しいんです。
雪印メグミルクのHPでも紹介しています。2~3cmの厚さにカットして表面をフライパンで焼きます。するとチーズは、表面の焼けた香ばしさとともにモッチリ柔らかい食感に変化します。特に、ローストガーリック味やベーコン味などフレーバータイプを焼くとより香りが引き立ちます。
ただし、さけるチーズを焼くときに注意点もあります。これをしないとチーズがフライパンにこびり付いてきれいに焼けません。
焼き方のポイントは、
・フッ素加工のフライパンを使う or 油をしっかり敷く
・チーズを焼く前にフライパンを高温にする
・小麦粉を焼き面にまぶす(より失敗しにくくなる)
また、お酒のおつまみとして食べるなら、仕上げに塩コショウを効かせましょう。さけるチーズは他の熟成チーズと比べて塩味、旨味が穏やかなチーズです。そのまま焼いただけではおつまみとしてちょっと物足りなさを感じるかもしれません。
調味液やオイルに浸けることで、味わいにより個性がでます。
例えば、さけるチーズの酢醤油漬けです。雪印メグミルクのサイトでも紹介されているレシピです。
作り方は、ビニール袋に
・米酢50ml
・しょうゆ50ml
・みりん大さじ1と1/2
・かつお節3g
を合わせた調味液をつくり、そこにさけるチーズ(プレーン)を入れて冷蔵庫で1時間寝かせるだけ。
お酢の酸味、カツオの風味と旨味がバランスよく。コシのある食感が食べ応えを増してくれます。特に夏のおつまみとして日本酒、ビールと食べたくなる一品です。
さけるチーズの細長い形と高温でとろーり伸びる性質が、自家製チーズハットグや串カツの具材にさけるチーズは好相性。
ささみや豚シソで巻けば立派なおかずになります。
身近な串カツチェーン店のチーズ串もさけるチーズ(類似品)が使われています。
以上見てきたように、さけるチーズは簡単なアレンジでいろいろな食べ方ができます。
最後に、さけるチーズの特性を生かした食べ方をまとめてみます。
・シコシコキュッキュという他にない食感を楽しむ
→ そのまま or サラダにして食べる
・穏やかな風味をおつまみとして仕上げる
→ 焼いたりレンチンすることで味わいを凝縮させる or 酢醤油などの調味液に浸けて風味を加える
・とろーり溶ける性質を生かす
→ 肉や生地で包んで焼く、揚げる or 細かく裂いて温かい料理にのせて溶かす
・細長い形を生かす
→ 肉で巻いたり、春巻や串カツの具材として使う
さけるチーズは、他の熟成チーズに比べると、風味も味も穏やかなチーズです。おやつや朝食としては良いですが、おつまみとしては物足りない。
でも上に挙げたように、ちょっとした工夫でその個性を引き出してあげることができます。
コンビニでも手に入る身近なチーズのひとつとしてぜひ様々な食べ方を試してみてください。