最終更新日:2018/12/02
「チーズを買って帰ったけど、そのまま冷蔵庫に入れちゃって大丈夫?」
「余ったチーズはどうやって保存したらいいの?」
このようにチーズの保存方法で悩んだことのある方は多いのではないでしょうか。
チーズは生ものであるだけでなく、購入してからも熟成を続け、味わいが変化していく食べ物です。
いわば生き物のようなもの。
ですので、保存の仕方を間違えると劣化を早めたり本来の味が楽しめなかったりします。
そこで今回は、買ったチーズをなるべく長持ちさせるチーズ保存のコツをご紹介します。
Contents
まず、チーズのラッピングから見ていきましょう。
チーズの包装の仕方もチーズの種類によって若干異なります。
以下、チーズのタイプごとに包装の仕方を説明していきます。
まずはフレッシュタイプのチーズです。
フレッシュタイプで一番多いのは、クリームチーズのようなケースに入った柔らかいチーズです。
このタイプは、チーズの上面を平らにならし、ラップを当てて保管します。
こうすることで、チーズが乾燥したり、酸素に直接触れて酸化してしまうのを防止してくれます。
また、固形状のチーズは切り口にアルミ箔を重ね折りして中身がとろけ出すのを防ぎ、さらに崩れないように気を付けながらラップでゆったり包み乾燥と酸化を防ぎます。
プラスチックケース入りのものは、保管中もそれを利用すると他のチーズに当たらず安心です。
フレッシュタイプのチーズは他のチーズよりも水分量が多く、基本的に日持ちがしません。
ですので、とくに賞味期限には気を付けて、なるべく早く食べきるようにしましょう。
一部はオイル漬けにして保存するのもおすすめです。
白カビチーズは、農家製のものであれば大抵、包装紙と木箱でパッケージされて販売されています。
包装紙はそのチーズの保存に適した紙ですので、捨てずにその包装紙で包んで保存しましょう。
もし、汚れが気になるようならクッキングシートかラップで対応します。
また、切り口は重ね折りしたアルミ箔でしっかり固定して中身が流れ出るのを防ぎます。
青カビタイプは光に弱く、組織がもろく崩れやすいのでアルミ箔で包みましょう。
あるいは、購入時に包まれているチーズセロファンでも大丈夫です。
また、青カビチーズは開封したばかりだと水分が生地からしみだしてきます。
そしてそれがチーズの劣化の原因になります。
出来ればペーパータオルなど吸水性のある紙で包んだ上からセロファンかアルミで包むのがベストです。
ウォッシュタイプはムチムチとした弾力あるものからトロトロ溶け出すものまで、とにかく生地の食感が魅力のひとつです。
一方で乾燥した環境に置いておくとすぐに固くなってしまいます。
切り口をしっかりアルミ箔で固定し、購入時に包まれているチーズセロファンかラップで巻いて乾燥を防ぎましょう。
また、エポワスのような木箱入りのチーズは、ラップをしたのち、箱にしまって保存します。
他のチーズとは逆に、シェーヴルタイプはやや乾燥気味な環境のほうが良いとされています。
もちろん乾燥させ過ぎはNGです。
湿度管理が難しい一番気を使うチーズです。
表皮がぬれると、ヤギ独特の香りが強調され、やさしい風味が損なわれます。
包装は、購入時に包まれている包装紙がベスト。
ほどよく通気性があり、シェーヴルチーズを包むのに適した紙になっています。
ラップで包むとどうしても蒸れがちになるので、もし包装紙が汚れた場合はクッキングシートで巻くか、ラップでもピッタリ付けずにふわっと包むようなイメージで包装しましょう。
容器の下にはペーパーとすのこを敷いて底面が蒸れないようにできたら完璧です。
また、シェーブルタイプは切り口にカビが付きやすいので、表面を凹凸のないまっすぐな断面にし、アルミ箔を貼って包みます。
セミハードタイプで、生地が柔らかめのものは断面をアルミ箔で固定し、包装紙で包みます。
ハードよりのものはチーズセロファンかラップかアルミ箔で乾燥しないように包みます。
チーズセロファンかラップかアルミ箔で包みます。
ハードタイプは脂分が表面に浮きやすく、それが劣化の原因になるので、気づいたら表面の脂分をペーパータオルで拭いてあげましょう。
基本的にチーズを包む素材は、買ったときに包装されているセロファンや包装紙を使うのがベストです。
チーズセロファンは、適度な通気性があり、蒸れや乾燥を防ぐチーズ専用のセロファンになっています。
なければラップで対応しましょう。
だだし、ラップは長く同じもので包んでいるとラップ独特のにおいがチーズについてしまいます。
ラップで包むときはこまめに新しいものに変えるようにしましょう。
チーズをそれぞれのタイプごとに包んだら、密閉容器に入れ、冷蔵庫か野菜室に保管しましょう。
容器に入りきらない大きなものはジップロック袋のような密閉できるビニール袋に入れます。
容器は、ある程度通気性のあるものが理想と言われますが、冷蔵庫内のにおいが気になる方はしっかり密閉する容器を選びましょう。
わたしも真空状態にもできる密閉容器を使っています。
また、容器の中に炭を入れておくのもにおいを除去し、湿気をコントロールしてくれるのでおすすめです。
以上、チーズの保存方法を説明してきました。
正直、専門家でも人それぞれ主張は微妙に違うので正解はないかもしれません。
ただし上で述べたように、チーズのタイプごとにそれぞれ注意すべきポイントはあります。
特にチーズの乾燥には神経質になりましょう!
そこをしっかりケアしてあげることでチーズをより長持ちさせることができます。
ぜひチーズを適切に管理して、最高の状態でチーズを楽しみましょう。