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十勝千年の森(キサラファーム)のチーズ「トゥレプ」

最終更新日:2020/03/28  

 

北海道十勝にある「十勝千年の森」の小さな工房でつくられるチーズ「トゥレプ」は、国産チーズではちょっと珍しい混乳タイプのセミハードチーズです。

 

この記事では、トゥレプと十勝千年の森(キサラファーム)について解説します。

 

 

十勝千年の森 キサラファームとは

 

北海道、日高山脈山麓の広大な土地に広がる庭園「十勝千年の森」は、十勝の自然と美しい庭園を満喫できる人気の観光スポットです。

 

この施設は、千年単位で森という自然の営みから環境貢献活動を行い、森、庭、 農、アート、食を通して人が自然と触れ合える場をコンセプトにつくられた庭園施設です。セグウェイガイドツアーや乗馬、チーズづくりなどの体験を通して美しい自然や庭園を楽しむことができます。

 

約400ヘクタールの広大な敷地には、イギリスの著名ガーデンデザイナーが設計した4つの庭園やアート作品、カフェ、そしてチーズ工房があります。

 

キサラファーム(旧 ランラン・ファーム)が運営するチーズ工房では、主に敷地内で放牧して育った山羊乳を使ったチーズが生産されています。

 

放牧場で飼育されている山羊は、日高山脈を望む美しい自然の中で映える真っ白な日本ザーネン種で、放牧場はまさに「アルプスの少女ハイジ」の世界です。

 

キサラファームでは、この新鮮な山羊乳のほか近隣農家の牛乳も使い様々な種類のナチュラルチーズがつくられています。チーズコンテスト受賞歴も多く、品質の高さも評価されています。

 

 

牛、山羊混乳のセミハードチーズ「トゥレプ」の味わい

 

 

トゥレプは、キサラファームがつくる牛と山羊の混乳のチーズです。その比率は牛乳8割、山羊乳2割。近隣農家の牛乳に敷地内の放牧場で育てた山羊のミルクをブレンドしてつくっています。

 

トゥレプの生地はオレンジがかったクリーム色で、外側には綺麗な薄い外皮があります。

 

 

香りは穏やかですが、鼻を近づけると甘いミルクとともに山羊乳特有の香りがしっかり感じられます。

 

生地は柔らかく程よい弾力があり心地よい噛み心地。皮も柔らかめでそのままでも十分美味しく楽しめます。

 

噛むと濃厚なミルクの甘みが広がり、同時にしっかりとした旨味と塩味を感じます。山羊乳との混乳チーズなので酸味は強めかと思いきやマイルドで全体としてコクがあって濃厚な印象です。

 

山羊の風味がアクセントの濃厚なセミハードチーズです。

 

食べ方は、そのままはもちろん、味がしっかり効いているのでサラダの具材やパンにのせて焼くのもおすすめです。

 

濃いめの赤ワインがよく合います。

 

そして、十勝の美しい自然の中でのんびりと草を食む山羊や牛の姿を思い浮かべて食べれば美味しさは格別です。